● メタボリックシンドローム(Metabolic Syndrome)とは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態をいいます。
それぞれ単独でもリスクを高める要因であるが、メタボリックシンドロームの定義を満たすと相乗的に動脈硬化性疾患の発生頻度が高まるため、ハイリスク群として予防・治療の対象とされている。特に内臓脂肪の蓄積が問題視されており、男性のリンゴ型肥満、女性の洋ナシ形肥満に対して注意が呼びかけられている。
メタボリックシンドロームの日本での判定基準(2005年)
日本動脈硬化学会、日本肥満学会、日本糖尿病学会など8学会から選出されたメンバーで構成された「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」が約1年間かけて検討・設定し、2005年4月8日に日本内科学会総会で発表した日本でのメタボリックシンドロームの暫定的な診断基準は以下の通り。
①内臓脂肪型肥満
臍レベル腹部断面での内臓脂肪面積100cm2以上とする。ただし内臓脂肪面積を直接測定することは健康診断や日常臨床の場では容易ではないため、腹囲の測定により代用し、男性85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪型肥満と診断する。しかし、できれば腹部CT撮影等により内臓脂肪面積を精密に測定することが好ましい
上記に加え以下の3項目のうち2項目以上
②高血糖 :空腹時血糖110mg/dL以上
高血圧 :収縮時血圧130mmHg以上か拡張期血圧85mmHg以上
●メタボリックシンドロームをほっておくと
動脈硬化による循環器病(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症など)を引き起こします。
動脈硬化は、ある程度症状が進まないかぎり、なかなか症状として出にくい病気です。しかも、動脈硬化による循環器病は働き盛りに突然発症することが多く、生命に関わる重大な病気であり、後遺症も深刻です。
動脈硬化にならないために、メタボリックシンドロームの段階でキチンと改善しておきましょう、そうしないと、動脈硬化という滝つぼへと、まっさかさまに落ちていくようなものなのです
●メタボリックシンドロームを防止する10か条
①メタボリックシンドロームを防ぐために以下の項目をライフスタイルに取り入れましょう。
適正な体重を保つ。
野菜・乳製品・豆類などを取り入れたバランスの良い食事。
規則正しく1日3回食事を取る。寝る前に間食をしない。
脂肪を控えめにした食事を心がける。
味付けを薄めにする。
糖分の多い「お菓子・ジュース」を控える。
自分にできる運動をみつけて、毎日続ける。
睡眠・休養をしっかり取る。
お酒の量を控える。週2日はアルコールをまったく飲まない。
ならず禁煙する。
②メタボリックシンドロームと運動
内臓脂肪を減少させるために効果的なのが運動です。メタボリックシンドロームには運動嫌いな方も多いはず。そんな方にお勧めなのが、少し長い距離を歩くことです。
例えば通勤の時にバスをひとつ手前で降りて歩くだけでも、毎日続けることで効果が現れます。
「一日一万歩」を目標に歩いてみましょう。またエスカレーターの代わりに階段を使うなど、身近なところから体を動かすようにしましょう。
また水泳は浮力を使って運動しますので、心臓への負担も少なくスポーツ嫌いな方にもお勧めです。テレビが大好きな方には、テレビを見ながら室内用の自転車をこぐのはいかがでしょうか。ぜひこの機会にお気に入りの運動を探してみましょう。